HOW TO DESIGNER

WEBデザイナー、DTPデザイナー色々あるけど

一口にデザイナーといっても色々ありますよね。又関連した職種を加えると膨大です。「ウエブデザイナー」、「ウエブクリエイター」、「WEB開発」・「DTPデザイナー」、「イラストレーター」、「WEBディレクター」などなど似ているような職種ですがそれぞれに意味合いが異なります。でも最初からどの職種にしようか決めかねている場合もありますよね。では自分の場合も含めどのように方針を進めていったかについて説明いたします。

カリキュラムに沿った学習はある程度必要

自身の場合は、39歳まで建設会社で経理を中心とした事務系のお仕事をしていましたが、クリエイティブな仕事に対するあこがれや少し個人でかじっていた程度ではありますがWEBデザインの方に興味があり、40歳手前で思い切って退職して、WEBデザインのスクールに通いました(約5ケ月のコース、職業訓練校)。スクールに通ってよかったなと思う点は、学習するカリキュラムが確立しているので、勉強すべき順番とかが整理されている点です。個人で勉強するとどうしても「どれから勉強するのか?」や「勉強途中でつまずいたり」、「ほかの勉強に手を出して中途半端な学習」になりがちになると思います。スクールに通うのを必須だとは思いませんが、通信などですとどうしても自分の裁量で勉強したり、しなかったりもしてしまうので、個人的にはスクールに通ってある程度のスキルを学ぶ方が良いかなと思います。

資格は取得しておくべき

WEBデザインの仕事をする際によく耳にするのが「WEB関連の資格なんて意味がない」という声ですが、自分の場合に当てはめて考えると「半分正解で、半分間違い」のような気がします。

正直資格がないと仕事ができないかといえばそうではありません。資格が無くてもコーディングスキルが高い人もいますし、WEBデザイナーになっている人も多いと思います。一方で勉強を始めた段階で、そのような考え方をするのはあまりよくないと思います。

それは、「資格を取らなくても関係ない=学習しないことの逃げ」につながるからです。基本的に上記なような「資格なんてなくてもWEB関連の仕事に就ける」と考える人の大半は、不十分な学習で満足してしまうことが多いからです。スクールなどに通って学習し、真剣にWEBデザイナーを目指すのであれば「資格は取得する!」と決めて勉強した方が向上心やモチベーションの維持にもつながります。

個人学習でスキルを確実なものに

スクールでの授業は私の場合「WEBデザイナー科」というコースでしたが、内容としては以下のものがありました。

  • adobe illustratorの操作
  • adobe Photoshopの操作
  • adobe flashの操作
  • adobe Dreamweaverの操作
  • HTML、CSS、Javascriptの知識
  • SEO講座、外部講師講演
  • ポートフォリオ実習

ソフトだけで4種類もあり、スクールで習う内容は各ソフトのツールを1周するぐらいしかありません。そのため自己学習が当然ながら必要になってきます。アドビ系のソフトは現在でもデザイン業界ではほぼ必須のソフトとなっているので操作については確実なものにしなければなりません。アドビ系のソフトについては無料で30日間使用できる期間もあるので学校の学習に合わせて利用してみても良いと思います。

またコーディングにあたっては、HTMLやCSS、Javascriptといった言語の学習も必要になってきます。資格取得で例えば自身の取得した「WEBクリエイター能力認定試験」で言えば技能試験の採点のウェイトが70%を占めているので、避けて通ることはできません。

学習しながら自分の進むべき道を見極める

スクールに通いながら、カリキュラムが進むと自分がやりたいことが徐々に見えてくると思います。イラストレーターの操作が好きで「WEBデザイナー」よりも「DTPデザイナー」になりたいと考える方や「Photoshopを使った画像補正が楽しくそれを活かした仕事に就いたい方」、「コーディングが好きでそれを生かした仕事を探したい」など自分がどの方面に進むべきかは、学習しながら徐々に絞り込んでいった方が良いと思います。

自身の場合は、「コーディングが面白く感じてホームページを作ったり、更新する作業」を中心に仕事を見つけたいなという気持ちで勉強を進めていました。

デザイナーになりたいという強い意志

自身の場合は、本当にスクールに通って学習している時間が楽しくて、もちろん難しいこともありましたが楽しさが常に上回る感じで、今でもそうですがクリエイティブな事を色々考えている時間は幸せです。

どうしても「WEBデザイナーになりたい」という強い意志があったのでスクールの就職相談みたいなカウンセラーの方の助言や自分で調べた内容などを網羅すると次のようなことが分析できました。

  • WEBデザイナー職は20~30代の年齢層がどうしても需要が高い
  • WEB制作の現場はハードである
  • 制作会社以外では民間企業や公官庁の広報の仕事がある
  • ネットショップを運営しているところは成長産業でWEBデザイナーの需要に追い付いていない→高年齢層でもチャンスがありそう

「将来どうなりたいのか」未来のアウトラインは引いておく

進路カウンセリングの先生の話や自分で調べたことを総合すれば「40代でも職種を吟味すればWEBデザイナーの道が開けそう」というのが自分が感じたことで、以下を実践しようと考えました。

  • WEBデザイナーの実績を作るため給料体系にこだわらず探す。
  • 民間、公官庁問わず広報などでWEBデザイナーやコーダーを必要としている企業体を探る。
  • 契約期間もこだわらず、次のステップのためなるべく仕事は絞りこまず探してみる
  • 派遣社員で時給が安くても経験を買うと思って当たってみる。

万博記念公園での仕事につながる

自身の場合は、スクールに通うと合わせて派遣登録をしていました。スクールのカリキュラムが残り1ヶ月半ぐらいになるとポートフォリオを制作したり、外部講習の授業が増えたりするので、自身の場合は、その期間は試験勉強にウェイトを置いて学習していました。するとスクールの期間が1ヶ月を切った3月の末頃、家で勉強をしていると派遣会社の人から連絡があり「WEBでデザイナーの学習はどれぐらい進んでいるか?」という話になり電話での説明では難しいので、実際にお会いして詳細に説明することとなりました。

その頃には、資格試験に合格するレベルには達していたと思うので基本的なコーディングとillustrator、Photoshopの基本的な操作はできたと思います。そういった話を派遣会社に伝えると

派遣会社の方から「万博記念公園でのホームページの更新等のお仕事をご紹介できますがいかがでしょうか?」という話になり、ちょっと経験値がないので焦りましたが、話が進み万博記念公園の担当者とも直接お会いして本当に自分でよいか判断してもらう事となりました。

出来ていないことに気づかされた1年間

万博記念公園の配属部所長やメンバーの方にお会いして、自分自身の経験値が少ないことが気になりましたが、「それでも渡邊さんに来てほしい」ということになり1年間という単年契約でしたが万博記念公園で働くこととなりました。それまでが民間企業での仕事経験しかなく、公官庁(正確には外郭団体)でのお仕事であること、正社員雇用が派遣契約での就業であることも初めてだったので少し不安もありましたが、20年間の経験もあるので、何とかなるだろうと高をくくっていました。職員のみなさんとのコミュニケーションとかはそれなりに自信がありましたが、入って早々思うように人間関係を築くことができず自分自身が孤立することもありました。

民間企業と公官庁での働き方の違いについては勉強になりましたし、女性職員との接し方についても自分自身それまでの経験から自信があったのですが、思いっきり鼻をへし折られた感じでしたね(笑)でもその経験が、前職では生きたのかもしれません。

万博記念公園で仕事がスタートするころに資格試験の勉強も並行していて、5月に試験があったので本当に大変でしたが、見事に試験に合格することができました。取得した資格は「WEBクリエイター能力検定試験 エキスパート」という資格です。

万博での仕事と今後のためのポートフォリオ制作、ポツリポツリと個人的な仕事依頼もあったりと瞬く間に1年は過ぎ去っていきました。

一年間の「万博記念公園」経験と今後について

万博記念公園での経験は自分にとっては本当に良かったと思います。「派遣社員」という立ち位置や改めて職場の人間関係の大切さを痛感する機会にもなりましたし、自分の場合割と若いときに高年齢層の方とお仕事をする機会は多くそこで培った部分があったので良い意味での「人使い」はできると過信していた部分があったので年齢や性別だけでなく色々な部分でパーソナリティーを尊重することや「立場」を理解する良い経験になりました。又、最後の方で現在の万博記念公園のホームページのリニューアルに関われたことも良い経験となりました。

まとめ

  • WEBデザインの仕事として万博記念公園での仕事をスタートすることができた
  • 万博記念公園でホームページの更新作業やリニューアルに携わることができた
  • Webクリエイター能力認定試験のエキスパートの資格を取得することができた
  • ポートフォリオ制作を並行して進めて、次の仕事に繋げれるよう心掛けた

参考 Webクリエイター能力認定試験

WWWで利用される技術の世界的な標準化を図るW3Cに完全準拠した、セマンテックなマークアップスキルを測定する認定試験です。

試験自体はエキスパートであってもそこまで難しくありません。スタンダード、エキスパート併せて90%が合格するのでエキスパートだけで見るともう少し低いかもしれません。試験べ強についてはずばり過去問題を何度も繰り返してこなすが一番合格の近道だと思います。

資格試験に合格することはもちろん、コーディングをする癖をつけるために(なんでもコピーペーストに頼らず)資格勉強はその後のWEBデザイナーとして活動する際にも役に立つと思います。

主催サーティファイ
内容HTML/CSS言語の特徴を知り、Webページのデザイン・動きのあるページ構築を実際に行うことで、サイト制作に関わる際に必要なデザイン能力・コーディングスキルが身につきます。
試験の種類スタンダードエキスパート
試験時間60分90分
合格基準実技問題の得点において得点率65%以上知識問題と実技問題の合計得点において
得点率65%以上
6,100円7,700円
サーティファイHPhttps://www.sikaku.gr.jp/web/wc/