GROW AS A DESINER

万博記念公園での単年契約で仕事を終え期間満了に伴い、新しい仕事を探す必要がありました、少し時間がかかると思われましたが、派遣会社より「食品通販会社でのインハウスデザイナーとして」のお仕事紹介がありますがという話を頂きました。

食品通販会社のインハウスデザイナー職

派遣会社からのお誘いは、とにかくWEBデザイナーを続けて携わりたかった自分にとってはありがたいお話だったので、詳しくお伺いするとスカイネット株式会社(匠本舗、海鮮かに処などおせちやカニを中心とした食品通販会社)でデザイナー職でのお仕事という内容でした。

料理するのが好きだったり、食べることも好きなので自分に合うのではないかと思い話を進めてもらい、先方との顔合わせ(面接)の場を設けていただきました。今では見ると恥ずかしい限りですが、WEB制作やDTP制作のどういったことができるかを纏めたポートフォリオを持参しました。無料のレンタルサーバーにポートフォリオサイトやデモサイトで作ったいくつかのサイトやPhotoshopで作ったバナー、illustratorで作ったキャラクターデザインなどを掲載し、iPadを持参して色々と説明しながら見ていただきました。又それとは別でフライヤーでA4サイズのものを作って持参しました。

成長している企業であると感じたファーストインプレッション

面接の際には店長(現在の役職は専務)、デザイナー職の女性、一般職の女性の計3名の方とお会いさせていただきました。年齢が40歳というのが気になっていたのですが、面接の最後にお伺いしたら年齢はあまり気にしないということと「やる気」とか「前向きに取り組む姿勢」とかを重視するというニュアンスのことをおっしゃっていました。

又、年齢については主力の取扱商品の「おせち」や「かに」のお客様が多く、年齢層が近い人がいた方が、リアルにお客様のニーズに近づけるので良い側面もあると仰っていました。

そのあと少し、会社の雰囲気とか見たような気がします、風通しがよさそうな社風と、会社を大きく成長させていこうという雰囲気が感じが感じ取れたので、こちらでの仕事をぜひやってみたいという気持ちでした。面接後は、後日改めてご連絡するということだったので、もしかしたら他に候補の方がいたのかなと思い、少し不安な気持ちで帰ったような気がします。

商業デザイナーとしての礎を学んだ入社1~2年

帰宅して「他の企業とかの面接も必要かなと考えていると」、なんとその日のうちにスカイネットさんから連絡を頂き「いつから就業できますかという話だったので「3日後ぐらいには」ということでお返事をしてスカイネットさんでの仕事スタートとなりました。

最初にまかされたのが「梅干しのフライヤーの制作」のお仕事でした。DTPの経験値が当時あまりなかったので不安でしたが、当時の店長にチラシの作り方の「イロハ」を教えていただき本当に勉強になりました。

具体的には、企画・構成をしっかり作りこむことの大切さやデザイン、視認性、商品を売るための見せ方など様々ですが一つ一つが今の自分の財産となっています。

また、「商業デザイナーとはどうあるべきか?」ということを学んだ1~2年だったと思います。
デザイナーの大半は「商業デザイナー」ですよね商品を売ったり、人を集めるためのデザインであったり、目的は様々ですがデザインによって何かしらの効果や結果を求められるのが「商業デザイナー」です。又一方で「商業デザイナー」は次々とデザインを生み出していく必要もあります。
自分の作ったデザインに対して結果が悪いこともありますが、すぐ切り替えて失敗を引きずらず制作に取り組んでいく必要があります。

ここで皆さんに一つ重要なことをお伝えします。それは「商業デザイナー」であってもさらに制作会社で求められるゴールと通販会社で求められるゴールが異なるということです。

もう少し詳しく説明すると、例えば制作会社では「きれいなデザインサイト」を作ることや「かっこいいデザインを作ってクライアント様に喜んでもらう事」がゴールですが、通販会社ではWEBデザイン、DPTのデザインのゴールはずばり「商品が売れること」です。通販会社ではどんなにおしゃれでかっこいいデザインを作っても商品が売れなければ「失敗」の烙印を押されます。通販会社におけるデザインとは「商品の良さや特徴を以下にお客様にアピールして購入してもらう事ができるか」を伝えるツールといったところでしょうか

例として「制作会社」と「通販会社」での商業デザイナーとしての役割の違いを書きましたが、それぞれの業界によって商業デザイナーの求められる素養は変わってくるのだという認識を持っておいた方が良いでしょう。

  • 食品通販会社「スカイネット」さんでの仕事をスタートすることとなった。
  • 「商業デザイナー」としての礎を多く学ぶことができた1~2年目
  • DTP、WEB共に広告デザインには企画・構成・制作・校正など段階があり、企画・構成をしっかり作りこむ必要がある。